合格するノートの作り方とは?
学校の授業や予備校の講義では、多くの時間をノートをとることに使っていると思います。
このノートがただなんとなく書き写しただけで二度と復習に使われることのないノートになるか、
しっかりと成績につなげることができるツールとして活用されるかはその作り方によって大きく変わってきます。
ここでは受験に合格した人のノートづくりを参考に、役立つノート術を紹介していきたいと思います。
▼目次
こんなノートになっていませんか?ダメなノートの例
まず紹介するのは「ダメなノート」の例から見ていきましょう。
とにかく雑なノート
まったく整理されておらず字が乱雑で大きさも統一されていないノートです。
ひどい場合になると科目や単元もごちゃまぜになっていてどこに何が書いてあるのかまったくわかりません。
このようなノートを後で勉強に活用などできるはずもありませんし、もし科目の先生にノート提出などをしても最低の評価がつくことは間違いないでしょう。
時間をかけすぎで、凝り過ぎなノート
これは雑なノートの反対のようですが、実際にはダメなノートです。
まず書くのに時間がかかり過ぎていて書くことに熱中している間に授業はどんどん先に進んでいってしまっています。
書いている間に重要な話は終わってしまうでしょう。
また、特に女子生徒に多いのですが、様々な色の蛍光ペンなどを駆使して色とりどりの書き方をしているノートがあります。
これは一見綺麗なように見えるかもしれませんが、実際何が重要なのかもわかりにくく、目がチカチカしてきます。
ノートを綺麗に作るということが第一の目的になってしまっていることがよくわかります。
小さい字でびっしりと埋まっているノート
余白がまったく無く、小さい字でびっしりとノートが埋まっているために見づらいことこの上ありません。
また、余白がないために何か追加の情報や新しい解き方を加えようとしても書くところがありません。
行間や余白がないノートは使いにくいのです。
「良いノート」とはどのようなノートか
シンプルな構成のノート
ノートは毎日のように書き込み、使っていくものです。
色分けも黒、赤、青を中心としてシンプルなものを目指していけば書くことに時間がかかりすぎたり、ノートを作ることが嫌になるようなこともないでしょう。
さらに重要なのは、ノートを作る「速さ」にも関わってきます。
学校の授業や予備校の講義は先生の解説を聞くことが重要なのであって、必死にノートを作り上げることが目的ではありません。
速く書けないと重要なことを逃してしまうことになるのです。
こうしてノートを作っていくと「後で復習に使いやすい」「そのやり方を継続して行うことができる」ようになっていきます。
行間、余白をしっかりととるノート
板書されているものを書き写すときに1行空けてノートをとったり、余白部分を作るというやり方です。
非常に簡単ですぐにでもできるのが特徴です。
その空いた部分には先生の解説、説明や板書はしなかったが口頭で説明したことなどを色を変えて書いていけば非常に情報を追加しやすくなります。
はじめから詰めて書いていると後で追加ができなくなるのです。
余白部分には先生のワンポイントアドバイスなどを書くようにすれば見やすく使いやすいノートになっていきます。
ノートの見開きの左は予習、右は授業を聞いて書き込む
ノートの見開きの左のページは前日などに予習をした内容を書き込んでいきます。
その際、わからなかった所や注意して聞きたい所を目立たせておくようにします。
ノートの右ページには授業での先生の板書や説明、図解などを書きこんでいきます。
その際に予習で分からなかった部分が解決されているかどうかが重要になります。
そして左ページの間違えた部分などはそのまま残しておきます。
自分の理解がどのように進んだのかを把握できるようにしておくためです。
どの教科もそうですが、間違えた問題ほど重要になっていきます。
どうして間違えたのか、どのように間違えたのかを押さえることで正しい答えまでの道筋をはっきりさせて頭に残していくことができるのです。
授業を思い出しやすくなるような図やグラフ、色を効果的に使う
その他、「図」「グラフ」「色」を効果的に使うということも大切です。
図やグラフは教師と同じレベルで描く必要も時間をかけすぎる必要もありません。
自分が見てわかりやすいものであれば良いのです。
どうしてもうまく書けない場合は図をコピーしてノートに貼り付けて使用しても構いません。
そして色ですが、やたらと多く色分けをすればよいというものではありません。
しっかりと基準を設けて使い分けることが重要なのです。
例えば日本史などでは「事件名」「人物名」「地名」などで色を使い分けると後で見やすくなります。
まとめ
ノートは、その生徒の頭の中を表すものと言えます。
実際に、熟練した指導者であれば、生徒のノートを見れば、どのぐらいのランクの学校に合格できるかある程度把握できるでしょう。
板書のためだけではなく、役に立つノートとはというのをもう一度考えてみましょう。