中学受験 お得校ってなに??
中学受験は大学受験のように日程が違う受験をいくつも受けるということができません。
そのため受験校を絞り込まなければいけないのですが、どこも魅力的に見えて絞れないということになりがちなのです。
しかし魅力的なところは人気になって倍率も上がりますし、偏差値も高いところが多くなっています。
そこで最近「お得校」が評判になってきています。
ここではその「お得校」について紹介していきたいと思います。
▼目次
お得校について
お得校ってなに?
お得校は何が「お得」なのかということなのですが、これは「偏差値がそれほど高くない」「倍率がそれほど厳しいわけではない」にもかかわらず、入学後にしっかりと学力を向上させてくれて、高校や大学で難関校に合格させてくれるような学校のことを指しています。
偏差値が高い難関の中学に入学すれば、ある程度人気の難関高校や難関大学に合格させてくれるという安心感があります。
具体的に関東圏で言うと偏差値が50以上ある中学であればGMARCHが、55以上であれば早慶が狙えるという具体的な数値も出ています。
しかし「お得校」と呼ばれるような学校では偏差値が30台、40台のところでもこういった難関校に合格者を出しているのです。
そうするとそこまで偏差値を意識して勉強をしていなくても入れるお得校は非常に価値があるということになります。
お得校では学力だけではない
また、単純に学力を向上させてくれるというだけでなく、「自主性を伸ばす」「手厚くフォローしてくれる体制がある」「個性を尊重してもらえる」という意味でお得だということもあります。
特にお得校でフォロー体制が評判になっているのは中堅の中高一貫校です。
入学するときの偏差値はそれほど高くないので入りやすいということがあり、指導が手厚く、中学偏差値よりも高校偏差値が上がっているような学校です。
細かい指導が期待できるので、「入学してから伸びる」タイプの生徒が多いのが特徴と言えます。
例えば東京足立区にある「足立学園」は中高一貫の男子校です。
ここでは2014年度に現役で東大合格者を同時に2人出して評判となりました。
それ以降も有名な国公立大学、私立大学に合格者を出しています。
特に東大合格者の2人が中学に入学した際に偏差値が30台だったことは大きな話題となりました。
ここでは平常授業の終了後に特別講座が数多く組まれており、それは定期考査後や冬休みなども同様に行われています。
学費に講座費用は含まれていますので、別に支払いが増えることはありません。
生徒たちは自分の必要に応じて講座を選んで取得するかたちになります。
自習室には個人用のブースが260席用意されており、朝7時~夜8時(中学生は夜6時まで)の間に利用することができます。
「講座」と「自習」をうまく組み合わせて勉強のリズムを組み立てる生徒が多く、勉強するという習慣を身に着けて効率よく勉強ができるようになります。
お得校では予備校いらず?
中学や高校で上位の難関校を受験しようとすると「予備校」に通うという人が多くいます。
予備校がすぐ近くにない場合は交通費や通学時間も多くかかります。
また、予備校の費用も馬鹿になりません。
しかし「お得校」と呼ばれるような学校では、放課後などに「充実した補習講座」などが開かれていることが多い上に、手厚いサポートを受けることができるために予備校に通う必要がありません。
これは多くのお得校が取り入れているサービスでもあります。
なかには女子聖学院のように自習室にチューターが常駐していて質問対応してもらえるというところもあります。
このような予備校のようなサービスが行われているのです。
実践学園中学では「自由学習館」「予習・復習学習室」が設置されているだけでなく、職員室前にも机が設置されており、先生に質問しやすい環境が整えられています。
お得校を狙っていくためには
正確な情報をどれだけ集められるかが重要である
偏差値が高い学校であれば難関校への進学率が良くても当然です。
しかしお得校の特徴は決してそれほど入学は難しくない学校であるということです。
こういった学校はしっかりと事前に正しい情報を得ているかどうかがポイントとなります。
こういった学校の特徴としては、
「少人数制である」「自習室や学習室が完備している」「無料で補修講座が設定されている」「偏差値自体はそれほど高くない」といったことに加えて何よりも、「進学実績を出している」というところに注目です。
偏差値が高い割には進学実績がイマイチという学校があるのも事実です。
しかしお得校は偏差値の割には進学実績を出しています。
公表されている情報の中からそういったところに注目して探してみると良いかもしれません。
まとめ
お得校は偏差値や入学時の倍率の割にはしっかりとした成果を出してくれるという「お得さ」がある学校です。
しかし、お得校として評判が高くなってくると倍率が上がってくるという傾向があります。
良い評判が出ている学校の情報をしっかりと押さえていくようにしましょう。