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中学受験をするか迷ったら!考えておきたい5つのこと

中学受験は高校受験や大学受験よりも受験する生徒の年齢が低いことや、早い段階から進学塾や家庭教師を必要とするために費用も多くかかるという問題点もあります。
そこでここでは中学受験をするかどうか迷ったときにポイントとなる点を紹介していきたいと思います。

▼目次

まずはトータルでかかる費用を考える

中学受験は家庭教師や塾なしでは合格は難しい

中学受験は一般の公立小学校の授業では習わないような範囲の勉強をしなければならなくなっています。
理科や社会でもかなり深い内容まで行いますし、算数などはそもそも学校では習わない受験算数を行っていく必要があります。

そのためこういったものを学習するためには家庭教師などを利用するか、進学塾に通うかして勉強していく必要があります。
家庭教師の受験コースや進学塾などでは早い段階からのコースだと低学年から始まっているものも多くあります。
一般的には3年生か4年生くらいには受験勉強を始めるのが多く、5年生になってからでは遅いと言われています。
つまり私立中学に入ってからかかってくる費用とは別に、受験勉強の時点である程度の費用がかかってくることになるのです。

入学してからも費用がかかる

受験勉強が終わって無事合格したとしても、そこからさらに費用がかかることになります。
地元の公立中学校などでは制服代、給食代(これらは地域による)などしかかかってきませんが、私立中学は授業料や施設利用費、教育関連費などで年間100万円ほどかかってきます。
世帯の収入によっては補助が出る場合もあります。
出た場合「授業料」の部分だけですので、施設利用費や教育関連費、交通費などその他の部分には関係ありません。
そう考えるとやはりここでも年間50~100万円ほどが必要になってきます。

中学受験を行う場合はこれらのことをすべて考え、トータルで支払いが可能かどうかを考えておく必要があるでしょう。

費用以外で重要となるポイント、中学受験のメリットとは

中学受験は小学生には過酷なもの?

教育関係者がよく言うのは「中学受験は高校受験や大学受験より難しい」ということです。
これは勉強の内容が難しいということではなく、受験するのが小学生だからです。
中学生や高校生であればある程度将来を考えて自発的に行動していく部分が大きくなってくるのですが、小学生は保護者が主導することが多くなっています。

中学受験をしない小学生などがゲームをしたり旅行に行ったりしている間に受験する生徒は塾や家庭教師で勉強をしなければいけません。
それに耐えることができるメンタルをしているかどうかが重要でしょう。

中学受験をする生徒は学力も重要ですが、まずは「向いているかどうか」がポイントになってくるのです。

ここで向いていないと判断した場合は素直に高校受験で勝負をした方が良い結果になることもあります。

中学受験用の勉強は決して無駄にはならない

中学受験の勉強をしてきた子どもが受験に失敗をしたからといってすべてが無駄になるということはありません。
不合格だった瞬間は落ち込むこともあるかもしれませんが、次の高校受験に関しては非常に有利な立場にあるからです。

受験することなく中学に進学した子どもは勉強をするという習慣がありません。
そのため中学のリズムに慣れるのに苦労することもあります。
しかし中学受験の勉強をしてきた子どもは学習習慣がすでについてます。
さらに国語や算数、理科、社会など基本的な知識を持っている状態で中学にあがることになります。
つまりスタートがまったく違うのです。
イメージ的には5歩くらい前からスタートする感じです。

実際に中学受験でやや難関私立を受験して不合格だった生徒が高校受験でさらにレベルの高い難関私立に合格することは普通にあります。
そう考えると中学受験のために勉強したことは合格、不合格に関わらず必ず役に立つということは間違いありません。

何を目的に中学受験をするのかをはっきりさせる

中学受験を行っていくモチベーションにもなるのは「目的意識」です。
これが保護者と生徒との間で一致していないと無理やり勉強をさせることになり、生徒に負担だけがかかることになります。

なぜ費用を出して、つらい勉強をしてまで中学受験をするのかということをはっきりとしておかなければいけません。
本当に受験する必要があるのか、どうしてその中学に行きたいのかということを保護者と本人で話し合い、それが一致しないのであれば受験をするべきではないのかもしれません。

それは中学受験の性質にも関係しています。
中学受験では点数にこだわり、順位がつけられ、偏差値が出されて他の生徒と比べられる日々になります。
これは小学生にとってはかなり精神的な負担になることです。
強い意志がなければ耐えることができない生徒も多くいることを覚えておかなくてはいけません。

まとめ

中学受験を行うにあたって悩まれる家庭もあります。
そんなときはここで挙げたようなポイントを考えて、クリアになれば挑戦し、クリアできなさそうであれば高校受験を目指すとすればうまくいくでしょう。
ただ、受験勉強をしたことは決して無駄にはならないのは確実です。