選択式は簡単?!国語の選択式問題のテクニック
志望校の難易度によって選択問題のパターンは変わるので注意
単純に選択問題と言っても様々なパターンがあります。
例えば4つの選択肢で、明らかに正解が1つはっきりしていて他の3つはまったく違う内容のものであれば答えるのは簡単です。
これは中堅校以下の入試問題によく見られます。
このパターンであれば、じっくりと読んで最低限の知識と判断力があれば正解できるでしょう。
しかし選択問題は難しくしようとすると際限なく難しくなります。
大学受験の難関校の入試の選択問題など、「どれも正解のように見える」ような選択問題を出題してきます。
これは中学入試でも同様で、関東の御三家や関西の灘・甲陽などの最難関校になると簡単に答えが選べない選択問題ばかりです。
そのような問題に「適当に答える」程度ではまず正解しないでしょう。
選択問題の正しい解き方をマスターしておく必要があると言えます。
選択問題で正しい答えを選ぶ解き方とは?
ある程度偏差値が上がってくると「間違えた答えを選ばせる」ような出題形式になってきます。
それにはいくつものパターンがあり、惑わされて違う答えにミスリードされる生徒が非常に多くなっています。
こういった「意地の悪い」選択肢に惑わされずに正解を選ぶということができるかどうかがポイントです。
ここではこんな選択肢は選んではいけないという例を具体的に紹介していきます。
文章の内容の一部分だけが違っている。
レベルが高くなればなるほど「選択肢の文章まるごと全部間違えている」ということはなくなってきます。
文章のほとんどが本文の内容と一致しているのに一部分だけが違っているという選択肢が出てくるのです。
生徒たちは文章のほとんどが本文の内容と一致しているので「これだ」と思ってしまいがちです。
しかし一部分が違っていればもちろん不正解です。
重要な単語それぞれを分けて考え、それらのすべてが一致しているかどうかを判断するようにしましょう。
内容が極端すぎる、言いすぎている内容のものには注意。
これもかなり判断に迷う選択肢です。
書かれている内容は本文と一致しているものの、あまりに極端に
言い切ってしまっているものです。
例えば平和について書かれている内容で戦争はいけないと書かれていたとします。
そして選択肢に「戦争はいけないことだから止めなければいけない。
戦争を止めることは他のすべてのことに優先する」とあると、これは「言い過ぎ」である可能性が出てきます。
内容的には間違えてはいないのですが、「すべてに優先する」とまで言うとこれは言い過ぎになるのです。
「強調し過ぎ」「言い過ぎ」「主張が極端」なものはあやしいと思いましょう。
本文に書かれていない内容がプラスされている。
これも先ほどのものに近いひっかけです。
先ほどの例で「戦争はいけないことだから止めなければいけない」ここまでは問題ありません。
しかしその後に「戦争を止めるためには世界中の武器を無くす必要がある。
あらゆる銃器や刃物は使用できないようにしなければならない」とまで書くとそれは「本文に書かれていない内容」ということになります。
物語の主人公の性格などが一致していても「実際にしていない行動」などがプラスされている選択肢は選ばないようにしましょう。
選択肢の削り方をマスターしよう
さんざん悩んだものの答えを一つに絞り切れないことがあります。
そんな場合でも元の4つから1つを選ぶのと、2つまで絞ってから1つを選ぶのとではまったく違います。
正しい選択肢の削り方をマスターしていると正解率を大きく上げることができるのです。
まず心情などを答える選択肢で似たようなものがあればそれは正解ではありません。
例えば選択肢で
- ア悲しみではちきれそうだった
- イとても嬉しかった
- ウ怒りがおさまらなかった
- エ大いに嘆いた
とあった場合、アの「悲しみ」とエの「嘆く」はかなり近い意味になります。
1つを選ぶ際にこのように似た意味のものがある場合は正解にはならないのでアとエは選択肢から外せるのです。
つまり実際にはイかウの二択で悩めば良いだけ、ということです。
まとめ
選択式問題は簡単に答えを書ける問題ですが、それだけに深いものとなっています。
ここの正解率をどれだけ上げられるかが中学受験の国語の得点を大きく左右します。
しっかりと解き方をマスターして正解率を上げていきましょう。