高校受験の面接は、ポイントを押さえて対策しましょう
今回のテーマは高校受験の面接についてです。
受験では学力試験の他に面接が行われる場合があります。
勉強はしっかりとしてきたものの、面接対策をしていなかったために受験に失敗するということもあります。
そこでここでは高校受験で行われる面接について重要なポイントを順番に紹介していきたいと思います。
【目次】
今回のテーマは高校受験の面接についてです。
受験では学力試験の他に面接が行われる場合があります。
勉強はしっかりとしてきたものの、面接対策をしていなかったために受験に失敗するということもあります。
そこでここでは高校受験で行われる面接について重要なポイントを順番に紹介していきたいと思います。
【目次】
高校がある私立中学に行く大きなメリットがこれです。
中学で受験をしておけば高校受験はない、もしくはあっても簡単な推薦入試なのでスムーズに高校生になれるのです。
もし大学の付属であったりすれば大学まで行けるでしょう。
そうなると高校受験、大学受験という大きな壁に阻まれることなく学生生活を楽しむことができるのです。
やりたいスポーツや音楽、文学活動などがある場合は、受験勉強に悩まされることなく思う存分することができるでしょう。
また、クラブについても中学から高校へとそのまま上がっていきますので、一度高校でリセットされてまったくの一からということにはなりません。
これは決して公立中学の先生が見てくれないということではありませんが、やはり私立中学の先生は面倒見が良いです。
簡単に言えば私立の学校は「会社」だからです。
生徒数が増えればそれだけ学校の利益になります。
生徒が減ればそれだけ収入が下がることになります。
公立の中学校の先生は生徒が減っても給料が減ることはありません。
そうして私立学校の先生は学校の評判を上げるためにも生徒の面倒をよく見てくれますし、実績を出すためにもしっかりと勉強を見てくれます。
放課後や夏休みに無料で講習を行ったりしているのもその一環と言えます。
さきほども述べましたが私立の学校は合格実績を出さなければいけません。
そのためには指導力のある先生に授業を担当させる必要があります。
それゆえに私立の学校では受験指導をできるような先生が授業をしてくれ、進路指導まで見てくれるというのが基本となっています。
塾や家庭教師などと同じく授業が下手では私立の学校の教員はできないのです。
しかし公立の学校の先生は授業が下手だからクビになるということはありません。
そもそも公立の学校の先生に初めて授業を持つまでにさんざん授業指導が行われるということはないのです。
中学校には受験をしなくても進学できますので、中学受験をしない小学生は毎日何時間も勉強をすることはまずありません。
習い事などはしているかもしれませんが、単純に「勉強」を宿題以外にはほとんどしていないということが多いのです。
そういった生徒が中学校になると中間テストや期末テスト、
高校受験を経験していくことになるのです。
勉強する習慣がそもそもないので急にやれと言われてもなかなかできないのです。
しかし中学受験をする生徒は違います。
毎日数時間の勉強を行い、夏休みには夏期講習が、冬休みには冬期講習があって、遊びほうけている暇はありません。
そうして毎日机に向かって勉強をするという習慣が身につくのです。
中学受験をした生徒としなかった生徒の中学入学時点の学力はまさに雲泥の差がと言えるでしょう。
こうして勉強をする習慣がつくということ自体が中学受験のメリットでもあるのです。
中学受験は難しいと言われるのですが、ここで受験することは不利ではありません。
むしろ考え方によってはかなり有利でもあるのです。
高校受験は普通に受験すると私立1校、公立1校しか受験することはできません。
しかし中学受験は日程や受験方式が違えばかなり複数を受けることができるのです。
そのために中学受験に関しては自分がどのような日程で受験をしていくかも考えなくてはいけません。
そうしてうまく日程を組むことができれば非常に有利になっていくのです。
こうしたスケジュールを組むという経験をすることができるのも中学受験のメリットです。
もちろん合格するのがもっとも良いのですが、もし中学受験で不合格であったとしても受験勉強をしてきたことは無駄にはなりません。
公立中学に進むことになったとしても、身についている学力は他の生徒と比べても圧倒的に上です。
勉強するという習慣も身についていますし、みんなが遊んでいた間も勉強をしてきたという自信もあります。
そのため「そもそもスタートが違う」のです。
こうして中学受験で不合格だった生徒が中学生の間に勉強を重ね、高校受験時にはさらに偏差値の高い学校に合格するということは頻繁にあるのです。
中学受験勉強をしてきたことは決して無駄にはならないのです。
中学受験をすることには多くのメリットがあるということがわかります。
これらのメリットを考えて、それをモチベーションにすることで集中力を切らすことなく勉強を続けていくのが理想的だと言えるでしょう。
新年が始まり、受験生にとっては最後の追い込みの時期になってきました。
今回は、過去問への取り組みのポイントについてです。
中学受験、高校受験、大学受験と受験にも色々とありますが、「過去問」はどの受験においても必須のものとされています。
自分が受験しようとしている学校で過去に出された入試問題を自分が解くことでその学校の出題傾向や配点を知り、自分の力を試すということもできます。
ここでは高い効果を出すことができる過去問の取り組み方を紹介していきたいと思います。
過去問を解いていく際に早くから動いた人はまだ学校ですべての単元が終わっていないという可能性があります。
特に高校入試の際は数学の「三平方の定理」や社会の「経済分野」は比較的学習が終わるのが遅く、早くから過去問をするとまだ習っていない単元が出題されている可能性があります。
すでに学習単元が終わった科目からやりだすのがもっともスムーズだと言えます。
例えば、国語などは特に習っていないから解けないという単元は出にくいので最初にやるには向いている科目だと言えます。
本屋で販売されている赤本などの過去問題集はたいていが過去5年分の問題が掲載されています。
これを前から順番に解いていくと最新のものから過去に向かっていくことになります。
問題は年度が新しいほど現在の出題傾向に近づいていきますので、できれば過去のものから現在に近づいていったほうが良いでしょう。
また、兄弟が使用していたものや、塾などに備えられている赤本には5年以上前の過去問があることがあります。
私立学校の出題傾向は急に変わることは少ないので、ある程度前のものでも十分に利用できます。
その学校の過去問であればどんどん解いていって良いでしょう。
他の問題集を解くように適当に解いてはいけません。
過去問を解く際には実際に時間を計って本番と同じ制限時間で解かなければいけないのです。
制限時間が過ぎたら途中でも解くことをやめましょう。
その際、制限時間がきたタイミングで違う色のペンに持ち替えて解き続けて、「時間通り」「時間オーバー」それぞれで点数を出すと良いでしょう。
もう少し時間配分がうまくなれば何点までは取れる、という目安になります。
年度を重ねるごとに時間配分も覚えていきましょう。
過去問は解いてみて何点取れるかということも重要ですが、間違えた場所はさらに重要です。
理解していないから解けないのか、ケアレスミスで間違えたのか、時間が足りなかったのかという理由をはっきりとさせていくのです。
時間が足りない分は時間配分を上達させることで、ケアレスミスは注意深く問題を解くことで解決していきます。
理解していなくて解けなかった問題は、入試までの日数を計算して、可能な限りその単元を集中的にやり込むようにします。
家庭教師や塾に相談するのも良いでしょう。
自分の志望校の過去問を何周も解いて時間的に余裕があるのであれば、そこと同じくらいの偏差値の学校の過去問を解いてみるのも良い方法です。
色々な学校の過去問を解いていると「よく出題される問題」を見ることがあります。
こういった入試問題に良く出る問題に慣れていくことで、頻出問題に強くなるというメリットがあるのです。
このときあまりにも偏差値が上すぎる、下すぎる学校はあまりおすすめはしません。
近い偏差値の学校を探していきましょう。
普通に大きい本屋に行けば購入することができます。
他には学校説明会などに行くともらえることがありますが、これはあまりおすすめできません。
学校などで配布される過去問題集は過去1~2年分しか掲載されていないことが多く、解答も答えだけで解説などがついていない薄い冊子のようなものが多いからです。
参考にはなりますが、やはりしっかりとした過去問題集を手に入れるようにしましょう。
自分が受けようとしている学校の過去問を家庭教師や塾の授業で使用されることがあります。
すでにその年度を解いていたりすると正確な点数は出ませんので、できれば家庭教師や塾の先生にどの学校のどの年度を授業で使用する予定かは確認しておいたほうが良いでしょう。
受験生の中には過去問題集を解いていることで安心してしまう生徒もいます。
過去問題集は受験勉強のすべてではありません。
それまでに行っていた基礎問題の反復や、実践問題のやり込みなどはもちろん続けていかなければいけません。
過去問題集はそれらの勉強をする際の目安として使用することが理想なのです。
過去問題集は漠然と行うだけでは十分にその効果を発揮できません。
せっかく取り組むのですから、最大限その効果がでるように取り組まなければならないのです。
正しい扱い方をすることで、入試に向けての武器としていきましょう。
全国学力テストとは正確には小学6年生と中学3年生を対象にした「全国学力・学習状況調査」のことをさします。
2007年度から全員参加式の形式ではじめられ、一時期「3割抽出方式」に変更されましたが、現在は再び全員参加式に戻されています。
国語と数学については基本問題のA問題と、応用問題のB問題から成り立っており、それに理科を加えた3科目で行われています。
ここでは2018年の全国学力テストが示す中学生の「結果」「分析」「課題」について紹介していきます。
日本の教育政策の中心的機関である国立教育政策研究所が発表した結果によると、中学校国語の平均正答率は昨年度がA問題が77.8%、B問題が72.7%であるのに対して、今年度はA問題が76.4%、B問題が61.7%と低下していることがわかります。
項目ごとに見ていくと、
「話の論理的な構成や展開などに注意して聞いたり、必要に応じて質問したりする」
「場面の展開や登場人物の描写に注意して読み、内容を理解する」
という項目は比較的良いのですが、
「話合いの話題や方向を捉えて的確に話したり、
全体と部分との関係に注意して相手の反応を踏まえながら話したりする」
「情報を整理して内容を的確に捉える」
「目的に応じて文の成分の順序や照応、構成を考えて適切な文を書く」
という項目には課題があるとされています。
特に2020年度から変更される大学入試共通テストでは、「情報を整理して内容を的確に捉える」という問題が出題されることがわかっているためにその対応が必要とされています。
中学校数学の平均正答率は、
昨年度がA問題が65.2%、B問題が48.7%であるのに対して、
今年度はA問題が66.6%、B問題が47.6%となっています。
全体的に見ていくと、
「球が回転体としてどのように構成されているかの理解、見取図、投影図から空間図形を読み取ることはできている」
「比例y=axにおける比例定数の意味を理解している」
というような図形、関数の問題はまずまず解けているものの、
「目的に応じて式を変形する」「証明の必要性と意味の理解」
「一次関数の意味の理解」
「不確定な事象の起こりやすさの傾向を捉え、判断の理由を数学的な表現を用いて説明する」
「事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明する」
「数学的な結果を事象に即して解釈することを通して、成り立つ事柄を判断し、
その理由を数学的な表現を用いて説明する」
というように「理論」や「応用」の部分に課題があることがわかっています。
正しく問題の要旨を理解して、それを応用に利用するという力が求められています。
中学校理科においては、昨年度の53.5%に対して、今年度は66.5%と大きく向上しています。
項目ごとに見ていくと、「軟体動物を指摘すること、物質を原子の記号で表すこと、植物の蒸散を指摘する」
ことはできており、「習得した知識・技能を活用して、観察・実験の結果を分析して解釈する」ことが改善しています。
しかし、「実験や条件制御などにおいて、自分や他者の考えを検討して改善する」
「自然の事物・現象に含まれる要因を抽出して整理し、条件を制御して実験を計画する」
という項目に改善の余地があるとされています。
理科はそのときに出題される単元や出題範囲によって点数の変動があるために安定した向上が求められています。
本来地域ごとの点数を競ったりするという目的で行われているものではありませんが、都道府県ごとの成績が発表されたということもあって、その取り組みが問題視されていることもあります。
例えば、秋田県や石川県、福井県などは小・中学校ともに高い点数が出ていますが、大阪府などはかなり低迷が続いています。
それらの結果を受けて、「このテストで点数を取るための勉強」に傾いてしまう自治体が出てきていることが問題視されています。
2018年の全国学力テストの結果も低迷したことを受けて、大阪市の吉村市長は「学力テストの結果をそれぞれの学校の先生の評価(給与)に反映する」と発表しました。
これが実施されると学校の先生は自分たちの給与を守るために生徒に点数を無理やりにでも取らせる必要性が出てきます。
また、地域差や学年による差などの不公平さが解消できないなどの理由で撤回を求める声もでています。
中学生に全国学力テストで点数を取らせるために過去に実際に行われた事例を紹介していきます。
「学力テストのための補習特訓」
「本来のカリキュラムを無視してのテスト対策授業」
「音楽や体育などの教科を削ってテスト対策を行う」
「学力テストのための宿題を大量に出す」
「テスト中のカンニング行為などを教師が容認する」
「障害のある生徒のテストは集計から外す」
「成績下位の生徒にはテストは受けさせない」
といったものです。
テストの点数が教師の評価につながるとこういった不正はさらに加速していくと考えられています。
中学生に全国学力テストで点数を取れる力をつけることと、不正を行ってでも点数を取らせるということの差が曖昧になっていると言われています。
点数のための勉強ではなく、本当の力をつける勉強を求める声が上がっていることを忘れずに行動しましょう。
2020年度から大学入試共通テストで英語の方式が変更されることに合わせて英検でも新しい方式が採用されています。
今回大きく変更されるのは、「英検S-Interview」「英検S-CBT」「英検CBT」の三種類です。
そこでここでは「英検CBT」について紹介していきたいと思います。
この試験は「大学入試英語成績提供システム」の参加要件を満たしていることが確認された民間の資格・検定試験となっています。
こちらのテストはコンピューター上で受けることができる英検です。
パテーションを使って個別に仕切られた場所で「パソコン」「メモ用紙」「ペン」「ヘッドセット」がある場所で受けることになります。
従来の英検では面接試験はネイティブスピーカーとの対人試験でした。
しかしこの英検CBTではパソコンの画面に向かって話すシステムとなっています。
受験の受け方が変わるのですが、問題の構成に関しては大きな違いはないようにされています。
そのため、難易度や採点基準、合否判定、試験の価値には差はありません。
もちろん従来型の英検と新方式の英検の合格証明書類は同じです。
もし新方式で受験した場合でも今まで通りの成績がつけられます。
リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのそれぞれで点数が出されますので安心しておきましょう。
以前から英検の2級と準2級では英検CBTの試験が実施されていましたが、2018年の8月から2級、準2級、3級において英語4技能検定試験として新たに始まることとなりました。
以前の方式では筆記試験が一次試験、対人面接が二次試験として別の日に行われていましたが、新しい英検CBTの試験では1日で4技能の試験すべてを受験することができるというメリットがあります。
また、通常の英検と英検CBTで同じ級を併願して受験することが可能となっており、通常の年3回の英検に加えて英検CBTを2回(2019年度からは3回)受験することができるために受験機会が大きく増えました。
英検CBTは毎月開催されていますが、年に3回までしか受けることはできません。
つまり従来の英検と合わせると年に6回受験することができるようになっているのですが、問題の「大学入試英語成績提供システム」には従来の英検の資格は反映されないために注意が必要です。
もともと英語検定協会は一次試験免除は付与しないという状態で新しい方式をスタートする予定でした。
しかし必要なシステムが構築できたことなどから、2018年8月のスタートより、「既存の英検に付与している一次試験免除を英検CBTにおいても付与する」と発表されました。
これは一次試験で合格したものの二次試験に不合格だった人は、一次試験免除が付与され、次回以降に英検を受験する際には一次試験免除で申請して受験できます。
ただし英検CBTから受け始める場合はすべての受験者が1日で4技能を受験するテストですので、こちらの試験では一次試験免除申請はできないということに注意しておきましょう。
基本的に従来の英語検定と難易度は変わりませんので、英語能力が余計に必要になるということはありません。
それ以外に必要な対策が2点あるのです。
まずは「英語でのタイピング能力」です。
英検CBTではパソコンに入力して解答していきますので、英語をタイピングできるという能力が必要になるのです。
つまりもともとタイピングが遅い、間違いが多い、という人には非常に不利になるということです。
また、ある程度タイピングに慣れている人でも、英語で打ち慣れているという人はそれほどいないかもしれません。
この対策としては、
「普段から英語でインターネット検索を行う」
「英語でチャットやメールでやりとりをする」
「英語のタイピングゲームを行う」
などのようにとにかく「英語でタイピングする」ことがもっとも効果的となります。
理想は日本語を打つのと変わらない速度でタイピングできるようになることです。
従来の英検と大きく違うのがこの「スピーキング」です。
対人面接ではなくなりパソコンに向かって話すということになりますので、画面を見ながらマイクで話すという形式に慣れていなければいけません。
また、対人のときのように表情や身振り手振りで説明することもできないのでかなりの慣れが必要となります。
この対策としてはパソコンやスマートフォンでできる「オンライン英会話」がおすすめです。
月額が1万円もかからないというものや、基本使用料が無料で使用した時間分だけ料金がかかるという形式のアプリもあります。
これであれば数百円程度から始めることができますので、気軽に練習できるでしょう。
慣れてくると楽しく利用することができますので、英会話力も向上させることができるでしょう。
この英検CBTの試験形式は高校1年や2年のうちから受けることができます。
もっておけば後で役に立つ資格ですので、早め早めに行動して対策をしていきましょう。
中学入試は毎年のように何かしらの変化が起こっています。
共学化や試験科目の変更、入試日程の追加など、その情報を知らなければ不利になるというものも多くあります。
そこでここでは2019年の中学入試において変化があったものや最近の入試の流行などについて紹介していきたいと思います。
(さらに…)
中学受験は大学受験のように日程が違う受験をいくつも受けるということができません。
そのため受験校を絞り込まなければいけないのですが、どこも魅力的に見えて絞れないということになりがちなのです。
しかし魅力的なところは人気になって倍率も上がりますし、偏差値も高いところが多くなっています。
そこで最近「お得校」が評判になってきています。
ここではその「お得校」について紹介していきたいと思います。
国語という教科は教えるのも教わるのも難しいと言われます。勉強してもその成果がすぐに出ないことに加えて、「できるようになった」という実感が非常に湧きにくいということも影響しています。
しかし物語文などは解き方のポイントを知っているだけでかなり楽に
解くことができるようになるのです。
ここでは物語文が苦手な生徒向けの勉強方法を紹介していきたいと思います。
単純に選択問題と言っても様々なパターンがあります。
例えば4つの選択肢で、明らかに正解が1つはっきりしていて他の3つはまったく違う内容のものであれば答えるのは簡単です。
これは中堅校以下の入試問題によく見られます。
このパターンであれば、じっくりと読んで最低限の知識と判断力があれば正解できるでしょう。
しかし選択問題は難しくしようとすると際限なく難しくなります。
大学受験の難関校の入試の選択問題など、「どれも正解のように見える」ような選択問題を出題してきます。
これは中学入試でも同様で、関東の御三家や関西の灘・甲陽などの最難関校になると簡単に答えが選べない選択問題ばかりです。
そのような問題に「適当に答える」程度ではまず正解しないでしょう。
選択問題の正しい解き方をマスターしておく必要があると言えます。
ある程度偏差値が上がってくると「間違えた答えを選ばせる」ような出題形式になってきます。
それにはいくつものパターンがあり、惑わされて違う答えにミスリードされる生徒が非常に多くなっています。
こういった「意地の悪い」選択肢に惑わされずに正解を選ぶということができるかどうかがポイントです。
ここではこんな選択肢は選んではいけないという例を具体的に紹介していきます。
レベルが高くなればなるほど「選択肢の文章まるごと全部間違えている」ということはなくなってきます。
文章のほとんどが本文の内容と一致しているのに一部分だけが違っているという選択肢が出てくるのです。
生徒たちは文章のほとんどが本文の内容と一致しているので「これだ」と思ってしまいがちです。
しかし一部分が違っていればもちろん不正解です。
重要な単語それぞれを分けて考え、それらのすべてが一致しているかどうかを判断するようにしましょう。
これもかなり判断に迷う選択肢です。
書かれている内容は本文と一致しているものの、あまりに極端に
言い切ってしまっているものです。
例えば平和について書かれている内容で戦争はいけないと書かれていたとします。
そして選択肢に「戦争はいけないことだから止めなければいけない。
戦争を止めることは他のすべてのことに優先する」とあると、これは「言い過ぎ」である可能性が出てきます。
内容的には間違えてはいないのですが、「すべてに優先する」とまで言うとこれは言い過ぎになるのです。
「強調し過ぎ」「言い過ぎ」「主張が極端」なものはあやしいと思いましょう。
これも先ほどのものに近いひっかけです。
先ほどの例で「戦争はいけないことだから止めなければいけない」ここまでは問題ありません。
しかしその後に「戦争を止めるためには世界中の武器を無くす必要がある。
あらゆる銃器や刃物は使用できないようにしなければならない」とまで書くとそれは「本文に書かれていない内容」ということになります。
物語の主人公の性格などが一致していても「実際にしていない行動」などがプラスされている選択肢は選ばないようにしましょう。
さんざん悩んだものの答えを一つに絞り切れないことがあります。
そんな場合でも元の4つから1つを選ぶのと、2つまで絞ってから1つを選ぶのとではまったく違います。
正しい選択肢の削り方をマスターしていると正解率を大きく上げることができるのです。
まず心情などを答える選択肢で似たようなものがあればそれは正解ではありません。
例えば選択肢で
とあった場合、アの「悲しみ」とエの「嘆く」はかなり近い意味になります。
1つを選ぶ際にこのように似た意味のものがある場合は正解にはならないのでアとエは選択肢から外せるのです。
つまり実際にはイかウの二択で悩めば良いだけ、ということです。
選択式問題は簡単に答えを書ける問題ですが、それだけに深いものとなっています。
ここの正解率をどれだけ上げられるかが中学受験の国語の得点を大きく左右します。
しっかりと解き方をマスターして正解率を上げていきましょう。
国語という科目は「勉強しにくい科目」でもあり、「教えにくい」科目でもあります。
理科や社会のようにとにかく暗記させればある程度は点数が伸びるということもなく、はっきりとした形が見えにくい科目だからです。
そのなかでも生徒が特に苦手としているのが「記述問題」です。これができないために国語の点数が伸び悩んでいる生徒が数多くいます。
そこでここでは記述が苦手な生徒が点数を上げるにはどうすれば良いかについて紹介していきたいと思います。