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物語文が苦手なお子様向け 勉強テクニック

国語という教科は教えるのも教わるのも難しいと言われます。勉強してもその成果がすぐに出ないことに加えて、「できるようになった」という実感が非常に湧きにくいということも影響しています。

しかし物語文などは解き方のポイントを知っているだけでかなり楽に
解くことができるようになるのです。

ここでは物語文が苦手な生徒向けの勉強方法を紹介していきたいと思います。

▼目次

物語の基本はいつの時代も変わらない

物語は文学的文章と言われますが、その基本は実は昔から変わっていません。根本になるのは「いつ、どこで、だれが、何をした」ということをどれだけ正しく押さえることができるかということです。これは「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました」という昔話から変わらない原則です。

つまりいつの時代、どの時間帯の話なのか、どこでの話なのか、主人公や登場人物は誰なのか、その人たちが何をしたのかということです。そして入試問題に出題される部分もある程度決まっています。いつ、どこで、だれが、「なぜ(どうして)」、〜したの「なぜ」の部分に
関する問題です。

よく心情理解などといわれる部分ですが、この部分の読み取り方が分かっていれば物語文はほとんどが制覇できるのです。

心情理解のやり方

例えば登場人物が教室に入るなり机を蹴ったとします。当然この行動には何か理由があるはずです。そこを読み取っていくのです。そして登場人物の心情理解するヒントはたいていが文章中にあります。

まずその行動や発言が「気持ちの変化」によるものか「性格」によるものかを判断しましょう。

いつも言葉遣いが丁寧な人が、乱暴な言葉遣いをしていたとしたらおそらくその人は怒っているか不機嫌な可能性が高いです。しかしいつも乱暴な言葉遣いをしている人ならそれは性格でしょう。そうやって判断していくのです。

そして気持ちの変化だとすると、そのように気持ちが変化した「きっかけ」があったはずです。「きっかけ」があって「気持ちの変化」が起こり、「行動する」という流れをつかんでおくだけでかなり読み取りやすくなります。

小学校低学年の物語文であれば、「〇〇は腹を立てた」「〇〇は悲しくなった」と心情をはっきりと書いてくれますが、入試レベルの物語文になるとなかなかはっきりとは書いてくれませんので、そういった部分をきっかけやその後の行動から読み取ることになり、たいていはその部分が出題にからんできます。

性格に関しては読み取る部分は他にもあります。例えば「フリルのついたスカートをいつもはいている女の子」と「ショートカットで半パンの女の子」どちらが活発そうですか?

このように外見、ファッションなどからも性格は読み取っていけるのです。登場人物を読み取るヒントは文中にあります。それらのヒントを集めて、しっかりと読みとっていきましょう。

場面転換をしっかりと把握する

内容段落を分ける際や、心情を理解するのにも場面転換は非常に重要になってきます。

その場面転換がいつ行われたかを正しく把握しなければならないのです。たいてい場面が変わるのは3つのポイントで変わります。

場面転換:時間

まず「時間」です。

「そして三年の月日が流れた」
「その日の夜」
「あくる日の朝」

のように時間が流れた場合には場面は転換しています。どこかで時間が流れている場合はそこをしっかりと押さえておきましょう。

場面転換:場所

そして「場所」です。河原で遊んでいた場面があって、家での夕食の場面に変われば場所が移動しています。これは物語内で引っ越しがあった場合にも使われますし、「一方そのころ〜では」と違う場所での話に一気に転換することもあります。

場面転換:人

最後が「人」です。登場人物が数名いる際には誰が中心となっている話かを把握しましょう。例えばアニメなどでも主人公たちの場面から、敵側の魔王とその部下たちの会話に場面が変わることがあります。中心となっている人が変われば場面も変わるのです。

本を読む際にもう一工夫を

国語を上達させるには「本を読みなさい」と言われることがありますが、さらに効率よく国語を上達させるためにはこういった解き方、読み方のポイントを意識して読むことが重要です。

どういったふうに心情が表現されているのか、いつ場面が変わったのかということを意識して本を読むようにすると文章を読み取る能力が格段に向上します。そういった読み方を普段からしていればテストの時でも問題文を自然と読み取っていくことができるのです。

急にできるようになることではありませんので、普段からそういった読み方をすることを意識しておきましょう。それが物語文を解けるようになるポイントです。

まとめ

物語文は説明的文章よりも比較的読みやすい文章です。文章が苦手な生徒でもそこまで苦手意識はないでしょう。登場人物の心情の変化などを把握しながら読み取っていくことで問題を解くこともスムーズに行えるようになります。

読み方のポイントを意識して文章を読むということを続けて慣れていきましょう。