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英検協会が「各種目的に応じて求められる英検の品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン」を発表

英検は小学生から社会人まで幅広い層を対象としている英語検定試験です。
学習レベルに応じた級で受験することができ、就職や進学に利用されています。
その日本英語検定協会が新しいガイドラインを公表しました。
ここではその内容について紹介していきたいと思います。

▼ 目次

現在行われている英検とは

現在英検はどのように行われているのか

英検は文部科学省が後援となって行われているテストで、実用英語の力を育てるということを目的に行われています。
年齢や学年に関係なく受験することができ、自分のレベルにあった級を7つの中から選ぶことができます。

5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級とあり、3級より上位の級には二次試験として面接試験が行われています。
「読む」「聞く」「書く」「話す」という4つの技能を測定することで、日常会話からビジネス英会話まで「実際に使える英語力」を鍛えることができます。

英検を取得していることに対するメリットとは

英検を取得していると中学受験、高校受験、大学受験などで大きな優遇がされることがあります。
中学受験や高校受験では取得している英検の級によって入試の際に大きな加点があったり、英語の試験の点数保証があったりします。
大学受験では加点のほかに入学金の免除や授業料の一部免除のような優遇もあります。

また、英検は世界各国の教育機関で海外留学においての語学力証明資格として認定されています。
英検を取得していることで海外留学もスムーズに行うことができます。
就職においても履歴書に書くことで評価の対象となりますし、通訳や翻訳などの仕事に就く場合には大きく有利になります。

それだけでなく観光庁長官が管理している国家試験である「通訳案内士」において英検1級取得者は一次試験の英語科目の受験が免除となります。
英検を取得していると様々なメリットが発生してくるのです。

公開されたガイドラインとは

ガイドラインを公開することになった背景

日本英語検定協会は2020年に大学入試に大きな改革があることを踏まえてセンター試験(2020年以降は大学入試共通テスト)や入試全般に対する検定試験など、それぞれのケースに応じて求められている品質、考え方、7つ設定されている級に対応しているCEFRの範囲、英検CSEスコアの範囲などについてガイドラインを公表しました。
これは英検をはじめとする各種検定が大学入試や高校入試に大きく影響するようになってきていることが背景となっています。

目的に応じた評価基準のスコアについて

ガイドラインの(A)では「センター試験(大学入試英語成績提供システム)で求められる品質」について示されています。
ここでは2020年から行われる「大学入試英語成績提供システム」で使用されることになる資格や検定ではCEFR判定がそれぞれの大学に提出されるために厳密に判定する必要があるとされました。

また、英検のそれぞれの級のスコア上の範囲の中で、どの部分が精度の高い範囲なのかを出した上でその部分を各級のCEFR算出範囲としました。
英検のCSEスコアの範囲で表すと、C2-4000~3300、C1-3299~2600、B2-2599~2300、B1-2299~1950、A2-1949~1700、A1-1699~0です。

(A)に対応する英検の各級のCSEスコアを、1級が3299~2304、準1級が2599~1980、2級が2299~1728、準2級が1949~1400、3級が1699~1400としました。
英検協会のテスト例には、実用英語技能検定、英検CBT、英検2020 2 days S-Interview(詳細検討中)、英検2020 1 day S-CBT(詳細検討中)が挙げられています。

(B)では「入試全般にも対応しうる検定試験・大学入試で求められる品質」について示されています。
ここでは実用英語技能検定のそれぞれの級別に技能によっての満点を設定して英検CSEのスコアが表示されるようになりました。

4技能に対応したスコアを見てみると、
1級は満点が3400で合格ラインが2630、
準1級は満点が3000で合格ラインが2304、
2級は満点が2600で合格ラインが1980、
準2級は満点が2400で合格ラインが1728、
3級は満点が2200で合格ラインが1456です。

(C)では「模擬試験で求められる品質」について示されています。
(C)は「一般的に模擬試験は、幅広い能力の受験者層の英語力とその伸長度を、短時間かつ効率的に測定し、受験者個々の学習目標の到達の度合いや英語力の伸長度を明確に示すこと」が求められるとされており、英検協会のテスト例としてはスコア(級)判定測定レベルの品質を確保している英検IBAを例として挙げています。

まとめ

取得していると様々な場所で優遇を受けることができる英検ですが、教育制度の改革を受けて変化をしてきています。
今回、日本英語検定協会が公開したガイドラインもそれを意識した内容となっていると言えるでしょう。
この内容をしっかりと把握した上で、自分の英語力に応じた級から受験をするようにしていきましょう。